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花後のケア丨花ショウブに必要な肥料と、正しい施肥のタイミング

毎年の初夏を彩る花ショウブですが、最近「花数が減った」「株が弱ってきた」と感じることはありませんか?
その原因のひとつは、肥料不足かもしれません。

 

この記事では、花ショウブを元気に育てるための肥料の種類や与えるタイミング、基本のケア方法を初心者にもわかりやすく解説します。

 

花ショウブの肥料

花ショウブに肥料が必要な理由

花ショウブは毎年花を咲かせるたびに多くの栄養を使います。
そのため、植えたままにしていると土の栄養が不足し、花が少なくなる・株が弱るといったトラブルにつながることもあります。

 

特に花が咲き終わった後や植え替え後など、株に負担がかかる時期は、肥料を適切に与えることで、成長と来年の花つきをサポートしましょう。

花ショウブの肥料に必要な栄養素

花ショウブに必要な主な栄養素はこれらの3つです。

 

  • チッ素(N):葉や茎の成長を促進

  • リン酸(P):根や花の発育をサポート

  • カリウム(K):病気や寒さへの耐性を強化

 

※チッ素が多すぎると葉ばかり茂って花が少なくなるため、バランスに注意しましょう。

施肥のタイミング

花ショウブへの肥料は、春・花後・秋の3回が基本です。

春(3〜4月)

芽が出始める時期には、有機肥料や緩効性肥料(長く効くタイプ)で、じっくり栄養を補給します。
チッ素・リン酸・カリウムがバランスよく入った肥料がおすすめです。

花後(7〜8月)

花が終わった直後は、株が栄養を使い切って疲れた状態です。
速効性のある液体肥料や化成肥料で回復を促し、来年の花芽を育てます。
この時期の施肥は、朝や夕方の涼しい時間に行いましょう。

秋(9〜10月)

冬越しに備え、体力をつけるための追肥を行います。
リン酸とカリウムが多めの肥料で根の成長を助け、翌年の準備を整えます。

肥料で失敗しないための注意点

肥料の扱いを誤って、花を枯らしてしまうことがないように、注意点もよく確認しましょう。

 

肥料の与えすぎ:根を傷めないよう、適量を守りましょう。
花後の施肥忘れ:夏の疲れを残さないため、お礼肥(花後の施肥)を忘れずに行いましょう。
土の劣化:2〜3年に一度は株分けや土の入れ替えを検討しましょう。

花ショウブの特性に合わせた土壌づくり

花ショウブは湿り気のある、栄養豊富な土を好みますが、極端に水はけが悪いと根腐れの原因になります。
腐葉土や堆肥を混ぜて、保水性と排水性のバランスをとることが大切です。

 

鉢植えの場合は、鉢底に軽石を敷き、元肥(植えるときの肥料)を混ぜた土で植えると安心です。

健やかで美しい花を咲かせるために

花ショウブを毎年美しく咲かせるには、肥料のタイミングと土づくりがポイントです。
難しく感じるかもしれませんが、管理のコツをつかめば、初心者でもきれいに育てられます。

 

グリーンワークスでは、庭づくりや植物のお手入れのご相談も承っています。お困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。

 

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