フリンジ、八重咲き、ユリなどチューリップの咲き方6つ。
春を代表する花の一つとして知られるチューリップは、古くから人気があり、品種改良も盛んに行われてきた花です。色や模様、大きさのバリエーションが豊富なほか、花びらの形や咲き方にも種類があり、一見するとチューリップではないように見える品種もあります。
今回は、チューリップの咲き方を6種ご紹介します。
一重咲き
一重咲きはチューリップのもっともオーソドックスな咲き方です。球根や切り花で手に入れやすく、チューリップというと誰もが想像するのが一重咲きのチューリップなのではないでしょうか。
色や模様の種類が豊富なため、一重咲きのチューリップだけでも綺麗に庭を彩ることができます。大きな品種でも派手になりすぎないため、ほかの花と組み合わせやすいのが特徴です。
【品種】
・ピンクダイヤモンド
・クイーン・オブ・ナイト
・アプリコット・ビューティー
など
八重咲き
八重咲きは花びらの枚数が一重咲きよりも多い咲き方です。花びらの枚数は品種によって異なりますが、花が開ききっていない時はバラやシャクヤクのように見える品種もあります。
原色や濃色系であれば豪華な印象、パステルカラーやアンティークカラーであれば華やかでロマンチックな印象になり、花壇や寄せ植えの主役として活躍します。
【品種】
・アンジェリケ
・ブルーダイヤモンド
・ラベルエポック
・アイスクリーム
など
ユリ咲き
ユリ咲きは花びらの形が一般的なチューリップよりも細長く、先端がとがっているチューリップのことです。花びらの先端が外向きにカールしており、花が広がるとユリの花のような形になるのが特徴で、一重咲きのチューリップに比べるとスタイリッシュな印象があります。のびやかでシンプルな品種が多いので、和の庭にも合わせやすいチューリップです。
【品種】
・プリティウーマン
・サンネ
・楊貴妃
・白天使
など
パロット咲き
パロット咲きは、花びらの縁がフリルのように波打ち、鳥の羽根のような刻みが入っているのが特徴です。パーロット咲きと呼ばれることもあります。
個性的でユニークな花姿をしており、大きく開いた花は特にゴージャスな印象があります。その時々で違う印象を楽しめるため、咲き進んでいく様子を楽しみたい方におすすめです。
【品種】
・フレミングパロット
・ジャンピエール
・スーパーパロット
など
フリンジ咲き
フリンジ咲きは花びらの縁に細かい刻みが入り、ナデシコのようなギザギザの形をしているのが特徴の咲き方です。繊細で美しく、一重咲きなら可憐な印象、八重咲きなら華やかで気品のある印象になります。
【品種】
・ファンシーフリル
・クリスタルスター
・ハウステンボス
など
クラウン咲き
クラウン咲きは、ユリ咲きのように花びらの先が外側にカールすると共に、フリルのように波打っているのが特徴で、その形が王冠のように見えることから「クラウン咲き」と呼ばれています。比較的新しい品種が多く、切り花などで見かけることはあまりないかもしれません。
【品種】
・ダイナスティクラウン
・クラウンオブネグリタ
・ホワイトリバースター
など
まとめ
チューリップの品種によっては、フリンジ咲きと八重咲き、八重咲きとユリ咲きのように複数の特徴を備えた品種もあります。絵筆で撫でたような模様が特徴の「レンブラント咲き」といわれる品種や、花びらに緑のラインが入った品種、バラのようなガクがついた品種などもあるので、自分好みのチューリップを探して育ててみてはいかがでしょうか。
