【秋の種まき】キャベツやほうれん草の種まき時期はいつ?畝の立て方も解説
秋は家庭菜園で冬野菜(越冬野菜)の種まきをする絶好のチャンスです。
キャベツやほうれん草などの冬野菜は、この時期に種をまくことで、寒さを越えて甘みや栄養価の高い野菜を収穫できます。
この記事では、種まきのタイミングや畝(うね)作りのポイント、育て方のコツについて、家庭菜園初心者の方でもわかりやすいように解説します。
秋に種まきをするメリットとポイント
秋に種まきをする理由
野菜は寒さに当たると、凍結から自分の体を守るために体内のデンプンを糖分に変えて、細胞内の濃度を高めます。そのため寒い冬を越えることで、普段よりも甘みやおいしさが増します。
晩秋に収穫したものを雪の下で保存する「越冬キャベツ」や、寒締め栽培という方法で栽培される「寒締めほうれん草(ちぢみほうれん草)」が注目されるほど、冬を乗り越えた野菜はおいしいのです。
また、寒い時期には害虫の活動が鈍って発生率が減少することから、野菜が害虫から襲われる危険が少なくなり、初心者にも比較的栽培しやすい時期と言えます。
種まきのポイントは畝(うね)
畝(うね)とは、野菜を植えるための土の盛り上がった列のことです。
畝をしっかり立てることで、雨や水やりで水がたまりにくくなるので、根腐れや病気のリスクを抑えられます。
キャベツの種まき方法
キャベツに最適な種まき時期│9月下旬から10月上旬
秋まきキャベツは、9月下旬~10月下旬ごろの種まきがおすすめです。
暖地(九州南部など)では10月~11月上旬を目安に種まきをしましょう。
種をまくときには、畑に堆肥をすき込み、土をふかふかにしておきます。元肥として化成肥料を混ぜておいたり、寒さに強い品種を選ぶことで、冬を越して甘みのある葉を楽しめます。
北海道上川郡和寒町が発祥の「越冬キャベツ」は、上級者向けの難しい栽培方法のため、寒冷地では春まきや夏まきがおすすめです。
苗作りと畝の作り方
ポットに種をまき、発芽してから健康な苗を畑に植え付けます。
畝は幅60~80cm、高さ10~15cmが目安で、株間は30~40cmに調整すると成長がスムーズです。
水やり・肥料の管理
水やりは土が乾いたタイミングで根元にたっぷり与えます。
成長に合わせて窒素・リン・カリがバランスよく含まれた追肥を行うことで、葉の色や甘みを安定させることができます。
寒冷地では霜対策として、不織布などをかけるのも効果的です。
ほうれん草の種まき方法
ほうれん草に最適な種まき時期│9月中旬から10月初旬
ほうれん草は、9月中旬ごろの種まきがおすすめです。
寒冷地(北海道・東北など)では9月上旬から、暖地(九州南部など)では10月に入ってからを目安に種まきをしましょう。
「寒締めほうれん草(ちぢれほうれん草)」は、冬の寒さに当たると身を守ろうとして糖分やビタミンCが増すことで人気があり、甘みや栄養価がたくさん含まれます。
畝の準備と間隔
畝は幅30~50cm、高さ5~10cmで準備し、種は1~2cm間隔でまきます。
発芽後は10~15cm間隔に間引くことで、葉が重ならず栄養を効率的に吸収できます。
害虫と連作障害に注意
冬でもあたたかい日には、アブラムシやヨトウムシが発生しやすくなってしまいます。葉の裏まで確認し、マルチフィルムや防虫ネット、適切な農薬による対策が必要です。
また、連作障害を避けるため、ほうれん草を同じ場所に連続で栽培しないように注意しましょう。
同じ場所で同じ科の植物をずっと育てていると、枯れたり生育不良の原因になったりしかねません。
原因や対策方法を知りたい方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。
【連作障害の記事】
秋の種まきにおすすめの野菜
キャベツやほうれん草以外にも、大根、白菜、ブロッコリーなど秋の種まきに向いた野菜があります。
これらの野菜を家庭菜園でおいしく栽培するためのコツもご紹介しています。
【秋の種まきの記事】
秋植え野菜の種まき・植えつけ時期とは?大根・白菜・ブロッコリーの基本!
甘みのある冬野菜を家庭菜園で
秋の種まきでは、畝をしっかり立てて種まき時期を守ることで、家庭菜園でも失敗しにくい栄養価の高い野菜を育てることができます。食卓に甘みのある手作り野菜を並べたい方におすすめです。
また、今回お伝えした種まき時期はあくまで目安です。
品種や地域によって違いがありますので、購入前・まく前には必ず種袋の裏面を確認してください。
グリーンワークスでは、家庭菜園がしやすい庭づくりからエクステリアの施工まで、幅広くサポートしています。
秋の家庭菜園を始めたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。