芝生の”エアレーション”はなにをする?必要な道具と目土入れの方法も解説
芝生を美しく育てるには、芝刈りや水やりだけでなく「エアレーション」というお手入れも欠かせません。固くなった土をほぐし、根に酸素や水分を届けることで芝生を健康に保てます。
ここでは、エアレーションの意味や適した時期、その効果、必要な道具や目土入れの方法を解説します。
芝生のエアレーションとは?
エアレーションとは、芝生の土壌に小さな穴を開け、固まった地面をほぐす作業のことを言います。
この作業から、穴を通して空気・水・肥料が根まで届きやすくなり、芝生が元気に育ちます。
特に人がよく歩く庭や、土が粘土質で固まりやすい環境では特に効果が大きく、芝生の成長を助ける必須のメンテナンスです。
効果と重要性
エアレーションを行うことで、土壌の通気性や排水性が改善され、十分な酸素や水分が根に行き渡るようになります。
そうして芝の根が深く強く伸びことで、肥料や水分も効率よく浸透して色つやが良くなります。
また、芝生が密に育つことで雑草の侵入も防ぎやすくなるなど、少ない回数(年に1〜2回)のエアレーションだけでも、芝生の密度や美しさに大きな違いが生まれます。
エアレーションをする時期
芝生が活発に生育している時期に、2~3ヶ月に1度の頻度でエアレーションを行いましょう。
どちらの品種も、冬は芝が休眠しているため、この期間には芝生のエアレーションも芝刈りもおやすみします。
日本芝(暖地型芝生)
3月中旬〜6月下旬・9月頃の生育期が適期です。
真夏は芝がダメージを受けるので、初夏や初秋に行います。
西洋芝(寒地型芝生)
3〜5月・9〜11月が適期です。
夏は高温で弱りやすくなっているので、暑くなる前または暑さが過ぎ去ったのちにお手入れをしましょう。
エアレーションに必要な道具
エアレーションでは、芝生の土壌に小さな穴を開ける必要があります。庭の広さや芝の状態に合わせて道具を選びましょう。
小規模な庭、部分的なお手入れ
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ハンドフォーク
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ローンスパイク
広い庭、本格的な管理
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ローンパンチ
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ローンエアレーター
作業効率を重視したお手入れ
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電動エアレーター
- 機械式エアレーター
開ける穴の深さやサイズ
上記でお伝えした道具を使って、このサイズを目安に穴を開けましょう。
- 穴の深さ:約10cm
- 穴の間隔:15〜20cm(効果を高めるには5〜7cm)
- 穴の直径:1〜2cm
目土(めつち)入れの流れ
エアレーションを行った後は、芝生の上から土を薄くかぶせる「目土(めつち)入れ」で仕上げるのが基本です。
目土入れを行うことで、芝の根が新しい土を取り込みやすくなり、より健康的に成長します。
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穴を開けた芝の上から川砂や芝専用の用土を薄く撒く。
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熊手やブラシで均一に擦り込み、穴の中に土を行き渡らせる。
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水をたっぷり撒いて土を安定させる。
また、土壌によっては、目土の代わりに水はけの良い「目砂(めすな)入れ」の方が向いていることもあるので、判断に迷った場合は専門家に聞いてみることをおすすめします。
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青々とした美しい芝生にする工夫
芝生のエアレーションは、固まった土をほぐして根に酸素・水・養分を届ける大切なお手入れです。
日本芝は夏、西洋芝は春と秋に行い、エアレーション後は目土入れをすることでより効果的になります。
グリーンワークスでは、芝張りや芝刈り、エアレーションをはじめとした芝生管理を承っております。芝生のメンテナンスでお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。