ポトスの特徴、増やし方と葉の変色などトラブル対策について。
ハート形の葉とツルが特徴的なポトスは、葉の色が濃い緑の品種のほか、黄色い斑模様が入った品種など、見た目のバリエーションが豊富なうえ、初心者でも育てやすいことで人気がある観葉植物です。
しかし、いざ育ててみると思ったより上手く育たなかったり、枯らしてしまうことも少なくありません。
今回はポトスの特徴と増やし方、トラブル対策をご紹介します。
ポトスの特徴
ポトスは亜熱帯原産のサトイモ科の植物で、水分を内部にため込みながらツルを伸ばしてぐんぐん伸びていきます。生長力が強く丈夫で、日があまり当たらない場所でも元気に育つため、屋内での栽培にも適しています。
亜熱帯原産の植物らしく高温に強いという特徴がありますが、寒さにはやや弱く気温が5度を下回ると枯れる可能性があります。冬は屋内で栽培するとよいでしょう。
また、直射日光は苦手ですが、模様入りの品種は適度に日光を当てなければ模様が上手く出ないことがあります。
鉢植えにして時間帯や季節に合わせて移動しながら楽しむとよいでしょう。
ポトスの増やし方は3通り
ポトスは「挿し木」「水挿し」「株分け」の3通りの方法で増やすことができます。生長力旺盛な植物なので比較的増やしやすく、初心者でも気軽にチャレンジできます。
【挿し木】
挿し木は短く切ったツルを土に挿して根を生やす方法です。
生え際の節が残るよう注意しながら5~15cmの長さに切ったツルの先端に葉が2~3枚残るようにした後、育苗ポットなどにいれた土に挿します。
風通しのよい半日陰程度の場所で、乾燥に注意しながら育てると一週間程度で根が生え、新しい芽が出ます。
【水挿し】
水挿しは挿し木の土を水に変えた方法です。土が水に変わるだけで、方法は同じです。根が生える様子を観察することができる、屋内で育てることができるといったメリットがあります。
【株分け】
株分けはポトスの苗を根ごと切り分けて鉢に植えて増やす方法です。鉢から取り出して土を落とし、ナイフや手を使って株を分けます。
その後、痛んだ根を切り取って新たな鉢に植え付け、たっぷり水をやれば完了です。分けるときに根を傷めると全て枯れてしまう可能性があるので注意が必要です。
よくあるトラブルと対策
【葉が茶色になる】
葉が茶色になるのは「葉焼け」と呼ばれる現象で、直射日光を浴びる場所に置かれているときなどに起こります。日の当たらない場所に移動するか、日除けをつけるとよいでしょう。
【葉が黄色くなる】
葉が黄色くなるのは日光不足か水のあげすぎが原因です。日光不足の場合は置き場所を変更したり、日差しの弱い時間帯に日光浴をさせるとよいでしょう。
水不足の場合は、水やりの回数が足りているか、エアコンの風が直接当たるなど乾燥しやすい場所に置いていないかチェックしてください。
【葉が白い・粉を吹いたようになる】
葉焼けなどで葉が白くなることもありますが、白くなって粉を吹く場合は寄生虫やカビによる病気の場合がほとんどです。悪くなった葉だけではなく、全体を剪定して風通しを良くしましょう。
【葉が黒ずむ】
気温が低い環境に置いたことで葉が凍傷を起こした可能性があります。温かい場所に移動してください。
また、病気やカビなどが原因で黒くなることもあります。
まとめ
病害虫に強いポトスは、水やり、置き場所、寒さに注意すれば初心者でも育てやすい観葉植物です。挿し木などでどんどん増やすことができるので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。