アオムシ、アブラムシなどブロッコリーにつきやすい害虫6つと予防方法。
サラダやお弁当の彩りにも便利なブロッコリーは、初心者にも育てやすく家庭菜園でも人気の野菜です。しかし、害虫がつきやすいアブラナ科であるため被害に遭いやすく、収穫する前に枯れたり、虫に食べられることも少なくありません。
ブロッコリーにはどのような害虫がつきやすいのでしょうか。また、どのように予防・対処すればよいのでしょうか。
ブロッコリーにつきやすい害虫
ブロッコリーにつく害虫は様々ですが、なかでも多いのがチョウやガの幼虫による被害です。春から秋にかけて年に数回発生します。
【アオムシ】
アオムシはモンシロチョウの幼虫で、ブロッコリーをはじめとしたアブラナ科の植物に多く発生します。
【アブラムシ】
アブラムシは葉・茎・蕾から汁を吸うだけではなく、ウイルスを媒介して株を病気にすることもある害虫です。
【ヨトウムシ】
ヨトウムシは「ヨトウガ」「ハスモンヨトウ」などのガの幼虫で、昼間は土の中に隠れて過ごし、夜になると出てきて活動します。集団で葉の裏側から食害するので、被害に遭うと葉が透けて見えるのが特徴です。
【コナガ】
コナガの幼虫は体長1cm程度のイモ虫で、葉の表面を食べて白い跡を残し、放置すると葉に穴が開いてボロボロになってしまいます。株が小さいうちに被害に遭うと成長が阻害されるので、注意が必要です。
【オオタバコガ】
オオタバコガの幼虫は作物の茎や実に潜りこみ、葉や茎の内部を食害します。ブロッコリーだけではなく、ナスやトマトなどにも被害を及ぼす害虫です。
【ネキリムシ】
ネキリムシはカブラヤガの幼虫で、昼間は土の中に隠れていて、夜間に活動します。地面近くの茎を食害し、茎が完全に噛み切られることもあります。
予防方法
苗が小さいうちはもちろん、ある程度成長していても枯れる可能性がある害虫の被害は、葉や茎をこまめに観察することである程度防げますが、虫がつきにくい環境を整えることも重要です。
もっとも一般的なのが防虫ネットによる予防です。株をネットで覆うことで害虫が飛来し、卵を産み付けるのを防ぎます。
また、レタスやサンチュ、キク科の春菊、ソラマメ、エンドウ、クローバーなどのマメ科の植物を近くに植えてもよいでしょう。虫を寄せ付けないだけではなく、土の肥料バランスを整えて病害虫が発生しにくい環境になります。
さらに、プランター栽培の場合は新しい土を使うとよいでしょう。新しい土を使うことで土の中に潜んでいるネキリムシやヨトウムシの被害を防ぐことができます。
発生した時の対処法
害虫が発生した場合、できるだけ早く対処しないと虫が増えて被害が広がり、周囲の株や作物も食害される可能性があります。
害虫捕獲器や薬剤を使った駆除、卵や虫を探して潰すなどの方法で対処しましょう。
まとめ
害虫は作物の生育を阻害するだけでなく、病気の発生につながる場合もあります。どの作物にどんな虫がつきやすいか、どのような被害が起こるかをを知っておくと早期発見と対処に繋げることができます。
また、薬剤は虫によって選ぶ必要があるため、どれを選べばよいかわからないというときは園芸店などで相談して選ぶとよいでしょう。