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バラの切り戻し・花殻摘みガイド|健康な株と美しい花を保つコツ

バラを長く楽しむには、咲いたあとの「切る手入れ」が重要です。

なかでも「切り戻し」と「花殻摘み」は、四季咲きの美しさを保ち、病気を防ぐうえでも欠かせない基本作業です。

 

この記事では、それぞれの違いや正しい切り方、道具選び、剪定後のケアまでを初心者にもわかりやすく解説します。

 

バラ

切り戻しと花殻摘みの違いとは?

切り戻しとは、枝の一部を剪定して株の形を整えたり、新芽の更新を促す作業です。

一方、花殻摘みは、咲き終わった花を早めに取り除き、株がエネルギーを次の開花に回せるようにする日常的な手入れです。いずれも適切に行うことで、花数が増え、株が元気に育ちやすくなります。

花殻摘みのやり方と注意点

花弁が散り始めたら、花茎を5枚葉のすぐ上でカットするのが基本です。
そのまま放置してしまうと、株が種を作ろうとして開花が止まったり、腐敗によって病気の原因になることもあります。剪定には清潔なバラ用の剪定バサミを使用し、刃先が潰れていないか事前に確認しましょう。

切り戻しの時期と剪定カレンダー

バラの切り戻しは、季節と品種によって使い分けます。

  • 春(3〜4月)
    冬越し後の強剪定。古い枝を落として新芽の更新を促します。

  • 初夏〜秋(5〜10月)
    咲き終わった後に、枝先を2〜3節程度切り戻すことで、次のつぼみがつきやすくなります。

  • 一季咲き品種
    春の開花後にだけ剪定を行い、それ以外の季節には触れないようにしましょう。
    秋以降に剪定すると、翌年の花芽を切ってしまう可能性があります。

切る位置・角度・節数の基本ルール

剪定で最も大切なのは「どこで、どのように」切るかです。
基本は外を向いた芽のすぐ上を、斜め45度の角度でカットします。この斜め切りにより、切り口に水がたまりにくくなり、病気予防につながります。

 

さらに、最低でも5節は残すことを意識すると、芽の力が弱まらず、健康な枝に育ちやすくなります。内側の芽を残すと枝が混み合い、蒸れやすくなるため、必ず外芽を選ぶようにしましょう。

剪定後のケアと病気予防

剪定後の切り口は、バラにとっての「傷口」です。作業後は癒合剤や殺菌スプレーでの処置がおすすめです。また、使用したバサミもアルコールや消毒液で除菌しておくことで、次回以降の病気リスクも下げられます。作業はなるべく晴れた日の午前中に行うと、乾燥しやすくトラブルを防ぎやすくなります。

よくある失敗とその対策Q&A

  • Q:短く切りすぎてしまいました。大丈夫?
    → 5節以下になると芽の勢いが弱まりやすくなります。今後は切りすぎないよう注意しましょう。

  • Q:花殻を放置したら病気が出ました。
    → 花が枯れるとカビやうどんこ病の温床になります。花弁が落ちる前に切る習慣をつけましょう。

  • Q:秋に強剪定をしたら花が減りました。
    → 秋は軽剪定にとどめ、冬に備えて枝を多めに残すのが正解です。

まとめ

バラは、正しい手入れに美しく応えてくれる植物です。

 

グリーンワークスでは、お客様のライフスタイルに寄り添い、バラをはじめとした植物たちが長く楽しめるお庭づくりをお手伝いいたします。

大切な植物を、もっと楽に、もっと美しく育てていきましょう。

庭木のお手入れや花後の管理など、お気軽にご相談ください。
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