見ているだけで涼しくなる、夏の庭を彩る青い花6つ。
夏は鮮やかな花々が庭を彩る季節です。見ているだけで元気が出る黄色や夏の太陽のような赤は夏らしい色ですが、暑い季節だからこそ青い花で涼し気な庭を演出したいという方も多いのではないでしょうか。
今回は、見ているだけで涼しくなる夏の青い花を6つ紹介します。
アガパンサス
アガパンサスはアフリカンリリーとも呼ばれる南アフリカ原産の花です。真っ直ぐに伸びた茎の先に爽やかな青い花が半球状につく様子は、まるで花火のように華やかです。
やせ地や乾燥にも強く、手がかからない半耐寒性多年草なので、土が凍結しない地域であれば、植えっぱなしでも毎年花を楽しむことができます。
日当たりのよい場所を好み、花壇はもちろん鉢植えにも適しています。
エボルブルス
エボルブルスはアメリカンブルーとも呼ばれ、名前の通り鮮やかなブルーの美しい花を咲かせてくれます。ヒルガオ科の植物でツル状に伸びた茎の先に小さな花が次々と咲くため、ハンギングバスケットなどを使って高い位置に飾ると、しだれる花の魅力を存分に楽しむことができます。花期が初夏から晩秋と長いことも魅力の一つです。
乾燥にはやや強いものの水が切れるとしおれてしまうため、こまめに水を与えるとよいでしょう。蒸れに弱いので葉や茎が込み入らないよう、適度に選定を行ってください。
スカビオサ
マツムシソウという名前でも親しまれているスカビオサは、細長い茎の先に咲く淡い青色の花が可憐で涼し気な印象の植物です。和の庭にも洋の庭にもよく合う花で、乾燥や寒さに強いという特徴があります。
一方、高温多湿にはやや弱いため鉢やプランターなどで育て、夏は涼しい場所に移動するとよいでしょう。
品種のバリエーションが豊富で、複数の品種を植えるとさまざまな形の花を楽しむことができます。
ベロニカ
ベロニカはラベンダーのような縦長の花穂に小さな瑠璃色の花房をたくさんける花で、ルリトラノオとも呼ばれています。花壇に縦のラインを加えたいときに適しており、庭を立体的に見せることができます。蒸れに弱いため、水はけのよい土に植えて風通しがよいよう適度に剪定を行いましょう。
アゲラタム
アゲラタムは綿毛のような質感と美しい青が特徴的な花で、カッコウアザミと呼ばれることもあります。一つ一つの花は小ぶりですが、群生すると幻想的で独特な雰囲気を感じさせてくれます。
蒸れると株が傷んでしまいますが、丈夫で土質を選ばず、花期が長く育てやすい花ですので、初心者向きです。
耐寒性が低く、冬越しが難しいため一年草として扱われますが、冬を越すことができれば翌年も花を咲かせます。
ブルーサルビア
縦向きの花穂に爽やかな青い花を咲かせるブルーサルビアは、存在感が強く夏の庭を華やかに彩ってくれる定番の花です。弱アルカリ性の肥沃な土を好み、生育もよいので開花中は適宜肥料を与えてください。また、湿気や蒸れに弱い一方、水切れを起こすと生育が悪くなるため、水はけのよい土でこまめに水を与える必要があります。
まとめ
このほか、アジサイ、朝顔、トケイソウ、グラジオラスなども青い花を咲かせます。庭のイメージや育てやすさ、他の花との組み合わせなどから、お好みの花を選んで夏の庭を涼しい青で彩ってくださいね。