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来年は苗を買わずにすむ。ランナー(ツル)でイチゴの苗を増やす方法は?

イチゴは園芸店やホームセンターなどで苗を購入して育てるのが一般的です。この場合、収穫時期が終わったら苗を処分し、翌年に新しい苗を購入することになりますが、イチゴから伸びる「ランナー」を利用すれば自分で苗を作ることができ、翌年は苗を購入する必要がなくなります。

今回は、ランナーでイチゴの苗を増やす方法を紹介します。

ランナーとは

ランナーは6月頃になると生えてくる「ツル」のことで、先端に小さな芽のようなものがついているのが特徴です。地面を這うように伸びることから「ほふく茎」「ほふく枝」とも呼ばれ、先端の芽のような部分が地面につくと根を生やして小さな苗ができます。

ランナーを伸ばしている苗を親苗(親株)といい、ランナーからできた苗を子苗(子株)と呼び、この子苗を育てると翌年には実を収穫することができます。

子苗の選び方と育て方

親苗がランナーを伸ばし始めるのは6月頃からですが、収穫時期に子苗ができると実に十分な栄養がいきわたらなくなるため、収穫が終わる8月頃までには伸びたランナーを切り取ってください。

 

ランナーが地面につくとそこから根が生えてきますので、培養土を入れたポリポットにランナーを誘引し、土に触れさせておくと新しい苗ができます。苗が小さいうちは根が浅いため、土から抜けるのを防ぐために針金などを使ってランナーを土に固定してください。

ランナーはどんどん伸びて子苗を増やしていきますが、親苗に一番近い苗は成長が不安定なので、苗作りに向きません。また、4番目、5番目など後になるほど苗が弱くなるため、苗づくりをする場合は2番目と3番目の子苗を使いましょう。

しっかりと根付くまではランナーを切り離さず、土が乾かないようたっぷり水やりしながら育てます。また、ランナーを切り離すまでは全ての苗の葉の枚数が2~3枚になるよう「葉かき」をしてください。

切り離した後は日当たりと風通しの良い場所で秋ごろまで育ててください。イチゴは暑さに弱いため、夏は涼しい場所で管理しましょう。

親苗はどうする?

親苗はランナーを通して子苗に栄養を送っているため、子苗がある程度成長するまでは親苗にしっかりと肥料を与える必要があります。親苗が肥料切れを起こすと栄養が行き渡らず、子苗が枯れてしまう可能性があります。

子苗と親苗のランナーを切り離す時期は子苗から根が伸び始めてから10日程度が目安です。

子苗と切り離した後の親苗は処分してもかまいませんが、きちんと管理すれば翌年も実をつける可能性があります。ただし、1年目に比べると実の大きさや収穫量は減るので、栽培の手間やスペースの確保などから残すか処分するか決めるとよいでしょう。

まとめ

子株の根が張り、成長を始めたら水やりなどを行って秋まで育て、10月~11月の植え付け時期になったらプランターなどに植え付けてください。

植え付けまでに枯れたり病気になったりすることがあるので、植え付けたい数よりも多めに苗作りしておくとよいでしょう。

 

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