収穫が早い、失敗しにくいなど、早採り野菜のメリットとおすすめの作物4つ。
野菜は作物の種類によって、種まきや植え付けから収穫までにかかる時間が異なりますが、2か月以下で収穫できるなど栽培期間が短い野菜のことを早採り野菜と呼ぶことがあります。早採り野菜にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
早採り野菜のメリット
早採り野菜の特徴は、栽培期間が短く、早く収穫できることです。これ自体が一つのメリットですが、栽培期間が短いと「すぐに収穫できる」以外にも様々なメリットがあります。
例えば、栽培期間が長い玉ねぎは、収穫までに3回程度追肥が必要となりますが、早採り野菜であれば追肥は1回だけで済んだり、植え付け時の元肥だけでよいため、追肥が必要ないということもあります。このように栽培期間が短いと、管理の手間やコストが少なくて済むというのは大きなメリットです。
また、栽培期間が長いと厳しい自然環境にさらされる期間が長くなるだけではなく、土の栄養素が偏ることで病気や害虫などの被害に遭いやすく、失敗する可能性がその分高くなります。
栽培期間が短いと寒さや暑さで作物が弱ったり、土の環境が変わって病害虫にかかる、生育不良になるといった可能性が断然低くなり、初心者でも失敗しにくくなります。
早採り野菜は、手軽に育てられて失敗しにくく、早く収穫を楽しめるため初心者や子供、仕事などで忙しくてあまり手間をかけられない人などに向いています。
おすすめの作物
栽培期間が短く早く収穫できる作物といえば、定番はなんといっても「葉野菜」です。水耕栽培や鉢などを使った栽培に適した作物も多いため、虫などの心配がない屋内で育てれば安心・安全な野菜を食べることができます。
【早採りホウレンソウ】
ホウレンソウは品種によって栽培期間は異なるものの、一般的な栽培期間は2か月以下、早採りできる品種であればは30日程度で収穫できます。春の種まきシーズンは3~4月ですが、気温が高くなると「とう」が立って食味が悪くなるため、春まきの場合は「とう」が立ちにくい晩抽性の品種を選ぶとよいでしょう。
【サニーレタス】
サニーレタスは玉を作らないリーフレタスの一種で、葉先が赤紫色をしているのが特徴です。栽培環境などによって収穫までにかかる時間は変わりますが、種まきからおよそ30日ほどで収穫を楽しめます。
【水菜】
鍋やサラダ、漬物などに利用できる水菜は、春と秋に種まきができる作物ですが、暑さ寒さに強いため管理さえしていれば、一年中栽培・収穫を楽しめます。栽培期間は40日から50日程度で、水と土さえあれば育つといわれるほど丈夫な作物です。
【バジル】
イタリア料理に欠かせないハーブとして知られるバジルは、種まきから約2か月、苗から育てた場合は植え付けから30日程度で収穫できます。また、株ごと収穫するのではなく、新しく生えた葉を摘み取りながら収穫するため、長く収穫を楽しめるのも特徴です。
生育力旺盛で育てやすく、鉢を使った屋内栽培にも適しています。
まとめ
早採りできる葉野菜は、間引きした株や剪定した葉も食べることができます。苗から育てて栽培期間を短縮してもよいですが、多めに種をまいて間引きながら育てれば、ベビーリーフとしても楽しむことができます。