色とりどりの花が美しく、お庭の隙間の雑草対策に最適な、タピアン(這性バーベナ)とは?
タピアンは主に南北アメリカの熱帯から亜熱帯に分布している「バーベナ」の一つで、サントリーが開発した這性の品種です。生育力が旺盛で地面に広がるように育つだけではなく、美しい花を咲かせることからグランドカバーとして人気を集めています。
タピアンの特徴
タピアンは生育力旺盛な這性のバーベナで、早く咲き広がることから雑草を抑制する効果が期待できます。
バーベナには250以上の品種があるといわれており、品種によっては草丈1メートルにも育つことがありますが、タピアンは草丈10~20センチ程度にしかならないため、グランドカバーはもちろん、プランターやハンギングなどにも最適です。
また、花色はパープリッシュホワイト、バイオレット、ローズ、ラベンダーがあり、開花期も5月から11月と非常に長いため、長期にわたって庭を美しく彩ってくれます。
寒冷地での冬越しは難しいですが、ある程度の耐寒性は備えているので冬越しも可能です。耐暑性が強く直射日光にも強いので、初心者でも育てやすいでしょう。
育て方
タピアンは水はけがよく有機質にとんだ肥沃な土を好みます。地植えする場合は元肥を施しておくとよいでしょう。
暑さに強く日当たりのよい場所に植えるとよく成長します。半日以上日光が当たる場所では特に成長がよくなりますが、日光が3~5時間当たる半日陰でも育ちます。
植え付けをしたら根がしっかり根付くまで毎日水やりをしてください。根付いたら、プランターの場合は土の表面が乾いてから、地植えの場合は基本的に水やりの必要はありません。
植え付けから2~3週間は「摘芯」を2~3回繰り返し行って新芽の数を増やしていきます。
植え付け1か月後から、月に1回のペースで「置き肥」を行います。植え付けの約2~3週間後から液肥を併用してもよいでしょう。
花が咲いてきたら肥料を切らさないよう注意してください。花ガラをまめに摘み取り、花数が減ってきたら切り戻しをするとまた新しい花が咲きます。
花期が終わったら短く刈り込んで冬越しの準備をします。冬の間は肥料を控えてください。
栽培の注意点
株が大きくなると密集して蒸れやすくなります。花ガラをきちんと摘み取っていれば剪定を行う必要はありませんが、あまりにも大きく育って込み入った場合は、剪定をして風通しを良くしましょう。
まとめ
雑草対策になるだけではなく、長期間美しい花を楽しめるタピアンは、グランドカバー、鉢植え、ハンギングなどさまざまなスタイルで楽しめる花です。地植えの場合、栽培初期の摘芯と開花期の花ガラ摘みさえしておけば手間がほとんどかからないため、初心者でも育てやすいでしょう。
挿し木や株分けで増やすことができるので、栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。