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スイカの植え付けはいつからするの?栽培方法と育て方について。

夏の風物詩ともいえるスイカは、広い畑がないと栽培できないというイメージがありますが、小玉品種であればプランターでも栽培可能で、市販のスイカに入っている種から育てることもできます。
温度管理などが少し難しい野菜ですが、今年取った種や来年出回る苗を使って栽培してみてはいかがでしょうか。

スイカの育て方

熱帯アフリカ原産のスイカは暖かく日当たりのよい場所を好みます。さまざまな品種がありますが、大きくなるほど栽培が難しいので初心者は小玉品種がおすすめです。

 

【種まき・育苗】

スイカを種から育てる場合、種まきは3~4月に行います。直まきでもポットまきでもよいですが、温度管理しなくてはならないため、ポットまきがおすすめです。
直径4~5cm、深さ1cm程度の植穴に種を3粒程度まき、土をかけて軽く手で押さえた後たっぷり水を与えます。発芽までは毎日水をやりましょう。
発芽後、本葉が2~3枚に成長したら1本立ちになるよう間引きを行い、本葉が4~5枚程度になるまでそのまま育てます。

スイカは生育適温が25~30度と高いため、種をまいたら簡易ビニールハウスなどのなかで管理し、育苗もそのままビニールハウスの中で行います。日当たりが良い場所で育てましょう。

 

【植え付け】

本葉が4~5枚、最低気温が15度以上になる5月上旬ごろ植え付けをします。
地植えの場合は、水はけがよくなるよう高さ10cm程の畝を立てマルチを張ります。苗は浅めに植え付け、遅霜が降りる可能性がある地域ではホットキャップや穴あきトンネルを使って保温します。複数植え付ける場合は株間を100cm以上開けましょう。
プランターで栽培する場合は容量15L以上の大型プランターを使ってください。

 

【水やり】

苗が定着するまでは土の表面が乾いたら水やりをしますが、地植えの場合、定着後は基本的に水やりは必要ありません。晴れが続いて葉がしおれてきたら水をやってもよいでしょう。プランター栽培の場合は土の表面が乾いたら水やりを行います。
水が多すぎるとツルが徒長してしまいますので乾燥気味に育てます。地植えの場合は梅雨は雨除けを設置してもよいでしょう。

 

【摘芯・誘引】

本葉が5~6枚になったら親ヅルを摘芯して子ヅルの成長を促します。子ヅルは株元に近いものは摘み取り、一株当たり3本か4本残して育てます。二つ目の雌花が咲くまで孫ヅルは適宜摘み取りましょう。
地植えの場合、ツルが伸びてきたら周囲に藁を敷き、ツル同士が絡まないよう配置します。プランターの場合は支柱やネットを使ってツルを誘引しましょう。

 

【人工授粉】

スイカは雄花と雌花に分かれています。雌花が咲いたら雄花を摘んで雌花に花粉をつけて受粉させましょう。人工授粉は雄花が新鮮な午前10時までに行ってください。

 

【実の管理と収穫】

結実したら最初の20日くらいは水をたっぷり与えましょう。また、実が卵大になったら追肥を行って実の成長を促します。
一つのツルで育てる実は1つだけにします。実がソフトボール程度になったら形の良い実を残して他は摘果しましょう。
実が大きくなったら、実の向きを変えて日が当たっていなかった部分に日を当てる「玉直し」を行います。勢い良く動かすとヘタが切れてしまうので慎重に行いましょう。

大玉は開花から40〜45日、小玉は30〜35日、実がなっている節から出た巻きひげが根元まで枯れたら収穫の適期です。

 

まとめ

スイカは温度と水の管理がやや難しい野菜ですが、コツを掴めば家庭でも育てられます。来年の夏に甘い実を楽しめるようチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

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