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初心者にオススメ!寄せ植えに人気なスイートアリッサムの育て方。

ほんのりと甘い香りがする小花がかわいらしいスイートアリッサムは、花が少ない冬から早春を彩ってくれる花です。丈が低くほかの花と組み合わせやすいことから、花壇に植えるだけではなく寄せ植え用の花としても人気があります。
今回はスイートアリッサムの育て方をご紹介します。

 

スイートアリッサムの特徴

スイートアリッサムは地中海やアジア西部を原産とするアブラナ科の植物です。本来は多年草ですが、日本の夏には耐えられず枯れてしまうため、一年草として扱われています。
草丈は10から15cm程度で、地面を這うように広がって咲きます。
白、赤、ピンク、オレンジ、紫などの色があり、名前の通りほんのりと甘い香りがするのが特徴です。

スイートアリッサムの育て方

スイートアリッサムは苗ではなく種から育てるのが一般的です。水はけのよい土と日当たりのよい場所を好みますが、土の質はあまり選びません。

【種まき・植え付け】

花壇などに直播してある程度成長したら間引く方法と、ポットで育ててから植え替える方法のどちらでも適しています。

ポットを使う場合、育苗ポットに種を3粒ほど種まき、薄く土を被せて明るい半日陰で管理します。発芽するまでは土が乾燥しないように水やりを行い、本葉が出たら生育のよい株を残して間引き、本葉が10枚前後になったら、庭や鉢に植え付けます。
植え付け時期は、春咲き品種は10月中旬が目安です。

【水やり・肥料】

種まきから発芽するまでは土が乾燥しないよう管理する必要がありますが、発芽後は土が乾いてからたっぷりと水を与えます。土が湿りっぱなしになっていると根腐れを起こしやすいので、水のやりすぎに注意し、梅雨や秋の長雨のシーズンは雨がかからない場所で管理するとよいでしょう。
地植えの場合、水やりは基本的に必要ありません。
開花期は多くの栄養を必要とします。肥料切れを起こさないよう、10日に1回程度のペースで液体肥料を施してください。

【冬越し・夏越し】

秋に種まきや植え付けを行い、苗の状態で越冬して花を咲かせるスイートアリッサムですが、耐寒性はそれほど強くないため寒さに当たって枯れてしまうことがあります。霜が当たる地域では、厳寒期は屋内に取り入れたり、わらなどを使って防寒対策をしたりするとよいでしょう。
また、スイートアリッサムは高温多湿に耐えられないため日本では一年草扱いとなっていますが本来は多年草です。高温多湿をうまく避けることができれば夏を越して秋にも開花することがあります。花が終わる5月から6月頃、枯れずに残っている場合はわき目を残すように切り戻しを行い、夏越しに挑戦してみましょう。

スーパーアリッサムとの違い

近年、高温環境にも比較的強いスイートアリッサムとして「スーパーアリッサム」という品種が開発されました。
スイートアリッサムよりも耐暑性が高く夏越しできるのが特徴で、一年草ではなく多年草として扱われます。育て方はスイートアリッサムと同じです。

まとめ

通常、スイートアリッサムは夏を前に枯れてしまいますが、環境さえあえばこぼれ種が発芽して増えたり、夏越しして秋に花を咲かせたりします。
管理や栽培が簡単で長く楽しめるので、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。

 

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