一覧に戻る

花ショウブの花殻摘み方法完全ガイド!翌年も美しく咲かせるコツとは?

花ショウブは、初夏の庭に彩りを与えてくれる人気の多年草です。
けれども、花が咲き終わったあとの「花殻摘み」を怠ると、翌年の開花に悪影響が出ることも。

 

この記事では、花殻摘みの目的や正しい手順、タイミング、作業後の追肥について、ガーデニング初心者の方にもわかりやすく解説します。

 

花ショウブ

花ショウブの花殻摘みとは?放置でどうなる?

放置すると株が疲れ、花付きが悪くなる

花殻摘みとは、咲き終わった花を早めに取り除く作業のことです。
花殻(咲き終わって枯れた花)をそのままにしておくと、株は種を作ろうとして栄養を消耗し、翌年の花芽形成に影響が出ます。結果として、花数が減ったり、全体の勢いが落ちたりすることがあります。

蒸れによる病気の原因にも

花ショウブは湿地に植えられることが多く、しおれた花を放置すると蒸れやすくなり、灰色かび病などの病気を引き起こすリスクもあります。

美しさと健康を保つためにも、花殻摘みは重要な手入れのひとつです。

花ショウブの花殻摘みのやり方【方法・道具】

方法

  • 花がしおれ始めたら、花柄(かへい)と呼ばれる細い茎の部分を切ります。
    葉や他のつぼみを傷つけないように注意しながら、1本ずつ丁寧に作業しましょう。群生している場合は、花の咲き終わった株から順番に見ていくと効率的です。
  • 作業は、晴れた日の午前中が理想的です。湿度が高い時間帯を避けることで、切り口からの病気の侵入リスクを軽減できます。
  • 手で花を引っ張って取ろうとすると茎や他の部位を傷つけてしまうため、必ずハサミを使い、力を入れすぎないようにしましょう。

道具

  • 切れ味のよい園芸用ハサミ
    事前にハサミの刃を消毒(アルコールや漂白剤を薄めた溶液など)しておくことで、作業中の病気の感染リスクを抑えられます。
    特に、複数の株を続けて手入れする場合は、株ごとに刃を軽く拭き取るなどして衛生管理を心がけましょう。菌や害虫は道具を介して広がることがあるため、予防が大切です
  • ビニール袋
    摘んだ花殻はそのまま放置せず、ビニール袋などに集めて速やかに処分することで腐敗や病気の温床となるのを防げます。

花殻摘みはいつやる?最適なタイミングの見極め方

花殻摘みは、花がしおれてから2~3日以内に行うのがベストです。しおれたばかりの状態で摘むことで、株が種を作ろうとする前に栄養の消耗を防げます。

 

摘み取りが遅れると、すでに種子形成が始まっていることもあり、摘んでも意味がなくなる場合があります。逆に、早すぎてまだ咲いている途中の花を切ってしまうと、開花を妨げることにもなりかねません。花の状態をよく観察し、しおれ具合を見極めて作業することが大切です。

花殻摘み後の追肥・株分けタイミング

花殻摘みの後には、株の回復を助けるための追肥が効果的です。緩効性の化成肥料や液体肥料を、株元から少し離した場所にまいてください。肥料が葉や茎に直接触れないよう注意しましょう。

 

また、株が混み合ってきた場合は秋(10月頃)に株分けを行うのが理想です。花後の管理をきちんと行っておくと、株分け後も元気な成長が期待できます。株分けの際には、元気な芽がある部分を選び、植え替え先の土も新しく整えておくと安心です。

花ショウブの花殻摘み|よくある失敗Q&A

Q. 花ごと引っ張って取ってしまったけれど大丈夫?
→無理に引っ張ると株や周囲の花を傷めてしまいます。必ずハサミで切り取るのが基本です。

Q. 花茎ごと切ってしまったけれど問題ない?
→残っているつぼみがなければ大きな問題にはなりませんが、開花途中の場合は避けましょう。

Q. 花殻摘みを忘れてしまいました。来年の花は咲かない?
→必ずしも咲かなくなるわけではありませんが、株が弱る原因となります。気づいたらできるだけ早く除去しましょう。

Q. 摘んだ後、肥料をすぐあげていい?
→追肥は摘んだ当日~数日以内でOKです。液体肥料の場合は薄めに希釈して与えると安心です。

まとめ

花ショウブの花殻摘みは、株を疲れさせないための大切な手入れです。適切なタイミングでしおれた花を取り除き、追肥などのケアを加えることで、翌年も元気な姿を見せてくれます。作業自体はシンプルなので、道具の衛生や切り方に気を配ることで初心者の方も焦らず丁寧に進めてみてください。

 

「季節ごとの庭の手入れが不安」「忙しくて管理が行き届かない」と感じている方は、プロの手による定期管理もひとつの選択肢です。

グリーンワークスでは、お客様のライフスタイルに合わせたやさしく、ながく楽しめる庭づくりをご提案しています。

庭木のお手入れや花後の管理など、お気軽にご相談ください。
▶ グリーンワークスの施工・管理サービスを見る

 

そのほかの「よくある質問」はこちら